トップページ >最新人事労務情報

最新人事労務情報

広がる再雇用、賃下げに警鐘 待遇改善に期待 違法判決

 定年後も同じ仕事をしているのに低い賃金に抑えるのは違法、とする司法判断が出た。年金支給開始年齢が引き上げられ、再雇用で働く高齢者は多い。高齢の非正社員の待遇改善への期待の一方、人件費抑制の中で高齢者の賃金を増やす難しさを指摘する声もある。

 「同じ仕事をしていて、賃金だけが下げられる。納得いかないと思った。会社には判決を受け止めて差別を是正して欲しい」。原告の鈴木三成さん(62)は、都内での会見で語った。

  正社員として34年間、セメント運搬に従事し、2014年3月に60歳で定年。翌月以降は嘱託として働く。勤務時間、仕事内容、使う車両は変わらず、年収だけが約3割減った。

  賃下げに同意しなければ再雇用しないと言われ、やむなく同意した。弁護団の宮里邦雄弁護士は「定年後の雇用が確保される、という労働者側の弱みにつけこむ構造」と指摘する。

  会社側は、「正社員の時は年功賃金で処遇され、定年退職時に退職金も支給され、そのころには家族構成も変わっている」などと、賃下げの合理性を主張したが退けられた。訴訟を支援した全日本建設運輸連帯労働組合の小谷野毅書記長は、「60歳超が低賃金で使える労働者として利用されている。業界で働く60歳以上の労働者の励ましになる」と話した。

  ■同賃金「困難」指摘も

 年金の支給開始年齢の引き上げで、定年後も働くことは今は一般的になった。ただ、企業は人件費を抑えるため、定年延長ではなく再雇用を選ぶことが圧倒的に多い。低賃金で契約を結び直しやすいためだ。

  定年前と同様の仕事を任せるケースも多い。労働政策研究・研修機構の2013年の調査では、企業の83・8%が、再雇用者は「定年時点と同じ仕事内容」のケースが最も多いと答えた。ただ、再雇用者の賃金水準は、平均で定年時の68・3%にとどまる。

  特に今回問題となった運輸業界では、仕事内容が変わらないのに、再雇用で賃金が下がることが多いとされる。「中小企業は経験豊富な高齢ドライバーに頼らないと利益を上げられない」(関係者)ためだ。労働契約法に詳しい水口洋介弁護士は、「運転手のような仕事は、再雇用後も『同一』とみなされやすい。他の専門的な仕事も、賃金をそろえるか、仕事の中身を軽くする流れになるのでは」とみる。

  一方、みずほ総合研究所の堀江奈保子上席主任研究員は「今回は全く同じ業務内容とされたが、他の業界は、正社員と非正社員の責任や働き方が違うことが多い。同じ賃金にするのは実務的にも難しく、影響は限定的だろう」と話す。 (朝日新聞)

  中小企業経営者協会 岡本経営労務事務所
URL: http://www.chukeirou.jp/ http://www.e-syarousi.com/
mail: chukeirou@gol.com
TEL: 0120-176-606(平日9~18時)

 

最近のニュース ニュースカテゴリー 過去のニュース
事務所紹介動画
  • 労働問題Q&A
  • 最新人事労務サービス
  • お客様の声
  • 料金案内
  • 適性診断
  • 適性診断
  • メールマガジン
  • リンク

横浜の社会保険労務士
岡本経営労務事務所
〒227-0062
神奈川県横浜市
青葉区青葉台2-10-20
第2志田ビル3階
TEL:045-988-5155
FAX:045-988-5165
お問い合せフォーム