人事・労務Q&A
残業時間が月100時間以上にならないよう気をつければいいですか?
実労働について、「2~6カ月平均月80時間位」というのが特に難関です。これは、2カ月平均、3カ月平均、どこをとっても月80時間以内になっていなければならないということです。これを社員それぞれに管理しなければなりません。
たとえば、月90時間の残業をした翌月に月75時間の残業をすると2カ月平均で82.5時間となり、80時間を超えてしまいます。
上限は100時間と考えず、臨時的特別な場合でも80時間までと考えるべきでしょう。そうしなければ数カ月先で平均80時間をオーバーしてしまうかもしれません。
- ◆「年720時間」も忘れずに
また、36協定上限「年720時間以内」というのも忘れてはいけません。
月あたりに直すと、45時間を超えられるのは6カ月までなので、例えば、
45時間×6カ月
75時間×6カ月
これで年720時間になります。つまり臨時的特別な場合でも月80時間の時間外労働が6カ月間できるとは限らないのです。