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労働問題Q&A

業務上負傷で長期間療養している者を整理解雇できますか?

従業員Cは、仕事中に右手を骨折して以降1年5か月間、まだ治癒しないとして、労災保険の給付を受け、働きながら通院加療しています。しかしこの間に、当社が業績不振となり2割の従業員を整理解雇せざるを得ない経営状態となりました。ついてはCにも、加療中であっても治癒の見込みが立った時点で解雇したいと考えています。このようなことは差支えありませんか。

また、治癒の判断があった後であれば、解雇予告手当を支払って即日解雇することはできますか。なお、このような場合、通常の退職金以外に何らかの補償は必要ですか。また、Cを解雇しても解雇権の濫用という問題は生じないでしょうか。

 

業務上負傷した従業員が療養のために休業している期間とその後30日間解雇が制限されるという労基法19条の規定は、就業しながら通院加療している場合は「休業」に当たらないため適用されず、解雇制限を受けません。

しかし、通院加療しつつも就業可能で職務の遂行に支障がない従業員を加療中であることのみを理由として整理解雇の対象とすることは、合理性、社会的相当性を欠き、解雇が無効となる可能性が高いものと考えられます。