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労働問題Q&A

支払済みの退職金の取り戻しはできますか?

 退職した従業員の不祥事が退職後、半年たってから発覚しました。このような場合、会社はすでに支払った退職金を取り戻せるのでしょうか。

以下の4つのすべてに該当する場合には、取り戻すことができます。

① 就業規則にどのような不祥事の場合に懲戒解雇にすることができるか、はっきりと定められていること

② その不祥事の内容が、就業規則に定める懲戒解雇事由に該当するものであること

③ 懲戒解雇の場合には、退職金を支給しない、または減額することが就業規則に規定されていること

  その対象従業員の懲戒解雇になった事由(非違行為)が、多額の会社資金の盗取・横領等、対象従業員のそれまでの勤続の功を抹殺してしまうほどいちじるしく信義に反するものであること

 

 問題になるのは4つ目のポイントです。退職金には、これまでの勤務についての賃金の後払いという性質もあります。そのため、過去の判例により、就業規則の退職金不支給規定を有効に適用できるのは、それまでの勤続の功を抹殺してしまうほどいちじるしく信義に反する場合にかぎるとされています。