トップページ >労働問題Q&A >有期契約労働者が転換申込みできる期間と転換する時点及び労働条件の返還の有無は?

労働問題Q&A

有期契約労働者が転換申込みできる期間と転換する時点及び労働条件の返還の有無は?

~平成25年に改正施行された労働契約法の「期間の定めのない契約」への転換について~

 該当する有期契約労働者は、いつからいつまでの間使用者に対して転換申込みを行うことができるのですか。

 また、転換申込みをすると、いつから無期契約に転換するのですか。その際に労働条件はどのようになるでしょうか?
 有期契約労働者は使用者に対して、無期労働契約締結を申込むことにより、自動的に無期労働契約に転換されます。労働者が申し込まなければ転換されません。

 申込みは、通算契約期聞か5年を超える労働者が、現に締結している有期労働契約の契約期間が満了する日までの間に行うことができます。
 例えば、1年契約の場合、6回目の契約を結んだ日から、6回目の契約期間の満了する日までの間に申込みをすることができます。さらに、その後、1年契約を更新するたびに申込むことができます。
 申込みを行うと、その契約期間の満了する日の翌日から無期労働契約が始まります。

1 賃金、労働時間等は変わるのか
 契約形態以外の労働条件については「別段の定め」がない限り、その従業員の有期労働契約時の労働条件と同一になるとされています(改正労働契約法第20条第1項)。
 例えば、1年契約、時給930円、1週30時間勤務、賞与・退職金なしの有期パートタイム労働者の場合、転換申込みにより契約形態は無期労働契約に転換されますが、契約形態以外の賃金、労働時間等他の労働条件はこれまでと同じということです。有期労働契約のパートタイム労働者が無期労働契約のパートタイム労働者になるということのみです。

2 別段の定めとは
 「別段の定め」とは、労働協約、就業規則または労働契約で、上述とは異なる取扱いをすることが規定されているということです。
 例えば、使用者が就業規則の中に「有期労働契約から無期労働契約に転換された当社パートタイマーについては、正社員と同等の賃金、労働時間、休日等の取扱いに改める」と規定しておけば、そのように取り扱われることになります。